データで語る日本文化 第1回

あなたの県は、脳梗塞で
何番目に死にやすいか。

塩と、県民の血管。——食塩の消費量が多い県ほど、脳梗塞で亡くなる人が多い。公的統計を重ねると、47都道府県にその輪郭がはっきり浮かぶ。

脳梗塞死亡率 最高(秋田)と最低(沖縄)の差
3.0倍
食塩消費・脳梗塞死亡率 両方で上位10県に入る県の数
6/10
2つの指標の相関係数(本ページで実測)
r =

47都道府県を、1つの図に重ねる

横軸は世帯あたりの食塩消費量(総務省・家計調査)、縦軸は人口10万人あたりの脳梗塞死亡率(厚生労働省・人口動態統計)。右上に行くほど「塩分が多く、脳梗塞も多い」県。点にカーソルを合わせると県名が出ます。

食塩消費量 × 脳梗塞死亡率(都道府県別)
全国平均より脳梗塞死亡率が高い 全国平均より低い
青森・山形・秋田・新潟・長野・岩手——食塩消費量の上位10県のうち6県が、脳梗塞死亡率の上位10県にもそのまま入る。いずれも冬の寒さが厳しく、漬物や味噌など塩蔵の保存食文化が根付いてきた地域。
ただし島根県は例外。食塩消費量は全国最少(47位)なのに、脳梗塞死亡率は上位4位。塩分だけでは説明できない要因——高齢化率、医療アクセス、遺伝的要因なども関わっているはずで、これは「塩がすべて」という単純化への注意点として、あえて残しておきたい。

上位・下位ランキング

脳梗塞死亡率 ワースト10

脳梗塞死亡率 ベスト10

データと方法について(正直に)

食塩消費量
総務省「家計調査」、2014〜2018年平均、世帯あたりの年間購入量(g)。これは「食べた量」ではなく「買った量」の統計であり、外食分などは含まれない。国民健康・栄養調査の「摂取量」(個人ベース、g/日)とは調査方法が異なる点に注意。
脳梗塞死亡率
厚生労働省「人口動態統計」、2016年、人口10万人あたりの死亡者数。脳血管疾患全体ではなく脳梗塞のみの数値。
相関について
本ページで計算した相関係数は、あくまで2つの統計の間の関連の強さを示すもので、因果関係を証明するものではない。喫煙率・高齢化率・医療アクセス・気候など、他の要因も影響している。
出典
都道府県別食塩消費量(とどラン/総務省家計調査) 都道府県別脳梗塞死亡者数(とどラン/厚労省人口動態統計)
次回・第2回
脳卒中ワースト1位県は、なぜ長寿日本一になれたのか。